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2023/11 №462 特別作品
山粧ふ 菅 原 若 水
えぞ眠る箟岳山は粧へり
慶念のえぞ穴に立つ秋の虹
えぞの出自は縄文色変へぬ松
良夜なり闇は光に生かされて
走馬燈人は時空を超えられる
黒土も乾けば白き秋思かな
震災の魂送りかな不知火は
毬といふ鎧の中で栗眠る
枝豆をつまみ革命語る人
一粒が一つの祈り黒葡萄
恵みといふ癒し豊かに稲を刈る
この年もいのち護られ大根蒔く
かりがねや風の行方をさがす旅
身に入むや鴉ことばを持つ話
鹿踊りまず阿弖流爲に奉納す
やさしさは始め大地に賢治の忌
言葉には間といふ余白秋の虹
秋出水いつも見えない足の裏
無頼派に夭折多し秋日沁む
行く秋や帽子の中に青き空
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