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当月佳作抄 2025年11月 №486
ムツオ推薦
- 鋼鉄となりて残暑の松立てり
- 土見 敬志郎
- 茶筅振る音のかそけき銀河かな
- 小田島 渚
- 火を発す石でありけり空高き
- 川口 真理
- 鬼籍といふ婚姻ありぬ冬座敷
- 仁藤 さくら
- 落鮎に夕星ひとつ瞬きぬ
- 佐川 盟子
- 零れ萩田の神様のお帰りに
- 土屋 遊螢
- 送るとき人みな小さし百日紅
- 大西 陽
- 津波ありし川に蚊柱またひとつ
- 髙市 宏
- 亡き妻が捕虫網持ち崖の底
- 増田 陽一
- 川音が研ぎ澄ましたり秋の星
- 千倉 由穂
- 曼荼羅の仏千体大残暑
- 𠮷野 秀彦
- 今日伸びて明日ものびる貝割菜
- 冨所 大輔
- 阿弖流為の裔を名乗れと椋鳥うねる
- 大河原 真青
- みちのくに行き止まりなし虫すだく
- 丹羽 裕子
- 断腸の思ひとはこれ蚯蚓鳴く
- 小野 豊
- 狐の提灯ひかがみの昏さかな
- 山野井 朝香
- 墓終いの墓石が並ぶ昼の虫
- 棟方 礼子
- 一枚目は秋風まっさらのノオト
- 若田 郁
- コスモスにいつかの汽笛いつまでも
- 遅沢 いづみ
- 顔に受ける雨の痛みや原爆忌
- 山本 勲
- 虫の闇耳鳴りかいや幻聴か
- 千葉 和珠
- ラムネ瓶の底のA玉蝦夷魂
- 小栗 不死実
- 月の露こぼして声の無きぼくら
- 中村 すじこ
- 稲穂波いつしかガザへ届くべく
- 後藤 よしみ
- 地に落ちて露の胡桃の相寄らず
- 斎藤 真里子
- 病院の売店に満つ林檎の香
- 川名 まこと
- さようなら鈴虫明日は早退しよう
- 鈴木 萌晏
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