小 熊 座 2025/12    №487 当月佳作抄
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当月佳作抄 2025年12月 №487

ムツオ推薦

もの申す暗さ月蝕もて知りぬ
津髙 里永子
とほからず身のすみずみへ冬の虹
川口 真理
今日のあえかなひかりとなしぬ秋燕
仁藤 さくら
天よりの尿なるべし秋時雨
平山 北舟
朴落葉ひらり家系のはじまりぬ
小田島 渚
鍵束の音蚯蚓鳴く音雨の音
関根 かな
溜息の残りが秋の風らしい
佐藤 成之
わが四至の星を集めよ大熊手
𠮷野 和夫
秋風や石が石嚙む穴太積み
龍 太一
泥の如く秋暑纏わる橋の脚
須﨑 敏之
霧ごめに杏仁豆腐固まりぬ
佐川 盟子
秋麗スピード狂もまた楽し
神野 礼モン
名月はするする昇る身一つで
丹羽 裕子
大根に甘味の増して老深し
清水 智子
僕はただくたびれすぎて柿を食う
岡本 行人
さびしさに天地つなぐ稲光
よしの 公一
鉱毒の川と言われて水澄みぬ
斉藤 雅子
切株に白露一兵卒である
山本 勲
秋の蚊の後シテのごと現れり
林 喜久子
人と熊堺は見えず秋深し
鈴木 隆
口琴が木の精を呼ぶ神無月
三好 なおみ
団栗を踏む音わたしまだ元気
中田 陽子
鏡より虫売の手が出て戻る
羊 洵
巻石に寄せくる波や鰯雲
岩井 あさ
前髪直し歩いて行こう銀河まで
近藤 真由美
パソコン上表記出来ない文字は書き換えています
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