小 熊 座 2026/1    №488 当月佳作抄
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当月佳作抄 2026年1月 №488

ムツオ推薦

航跡の消えたる後の良夜なり
渡辺 誠一郎
秋の虹あばら骨見せ崩れたり
小田島 渚
冬深む鏡に映す間にも
川口 真理
松明あかし闇に放たれ闇揺する
植木 國夫
現し世を信じて割れば林檎に蜜
栗林 浩
急がねば死神さまにとりつかれる
永野 シン
眠れない熊と眠らぬAIと
水月 りの
梨一個剥き了るまで死にはせぬ
浪山 克彦
山栗の笑ひ沼田場までころげ
小島 ノブヨシ
紅葉散る木の精風の精を乗せ
横田 悦子
炉語りの老婆の影が立ちあがる
鎌倉 道彦
川波の光を胸に落葉掃く
伊澤 二三子
燻りつつ落葉いよいよ落葉の香
斎藤 真里子
かすかなれど鋼のひびき霜柱
丹羽 裕子
雲梯の端にはじまる冬銀河
鯉沼 桂子
肝抜かれ吊るされ干されし烏賊に雪
𠮷野 和夫
まつろわぬ民のごと来て熊撃たる
川名 まこと
秋虹に淡きところがあらば塗る
羊 洵
狼を撃つ狼の裔として
池之端 モルト
スプーンから溢れるパスタ冬ぬくし
鈴木 萌晏
小春日や停車するたびきしむバス
小笠原 祐子
パソコン上表記出来ない文字は書き換えています
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